燃料電池の歴史
燃料電池の原理は1838年、ドイツの科学者であるクリスチアン・フリードリヒ・シェーンバインによって発見され、1839年1月"Philosophical Magazine"に掲載された。[2]この仕事を元に1843年にイギリスのウィリアム・グローブは最初の燃料電池を開発した。グローブの燃料電池は、現在のリン酸型燃料電池に似た材料を使用していた。彼の燃料電池は電極に白金を、電解質に希硫酸を用いて、水素と酸素から電力を取り出した。その後、燃料電池は発電システムとしては、熱機関により動かされる発電機の陰に置かれることになったが、 1955年、ゼネラルエレクトリック社(GE)に勤務していた化学者であるW. Thomas Grubbはスルホ基で修飾されたスチレンによるイオン交換膜を電解質として用いた改良型燃料電池を開発した。3年後、他のGEの化学者であるLeonard Niedrachは触媒として用いられるプラチナの使用量を減らす方法を探していた。この成果は'Grubb-Niedrach 燃料電池'として知られる事となる。GEは当時進行中だったジェミニ宇宙計画に採用する為にこの技術を開発を進めるようにNASAに働きかける。これは燃料電池の最初の商業用途となった。1965年にアメリカの有人宇宙飛行計画であるジェミニ5号で炭化水素系樹脂を使用した固体高分子形燃料電池が採用され、再び燃料電池が注目されるようになった。1959年、フランシス・トーマス・ベーコンは5kwの定置式燃料電池の開発に成功した。1959年、Harry Ihrigが率いるチームによって15kw出力の燃料電池トラクターがAllis-Chalmersの米国横断フェアーで公開された。このシステムは水酸化カリウムを電解質として使用して、圧縮水素と酸素を反応させていた。1959年、ベーコンと協力者は5kwの装置で溶接機の電源として使用できることを示した。1960年代、プラット&ホイットニー社は米国の宇宙計画に於いて宇宙船の電力と水を供給する為にベーコンの米国での特許の使用許諾を得た。アポロ計画からスペースシャトルに至るまで燃料電池は電源、飲料水源として使用された。その際は材料の信頼性による検討の結果、アルカリ電解質形燃料電池が採用された。
→ wikipediaより
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